2021年3月、携帯電話会社が相次いでオンライン専用プランを開始します。NTTドコモが「ahamo」、KDDIが「povo」、ソフトバンクが「LINEMO」でいずれも3000円以下で20GBのデータ容量が使えるというのが魅力です。すでに第4のキャリアとして参入している楽天モバイルが月額2980円という料金プランを提供しているのを意識した値付けのようです。

これまでのスマホ料金に比べて、かなり安いため、オンライン専用プランが気になっている人も多いと思います。しかし、オンライン専用ということでなかなか契約しづらいかもしれません。このサイトでは各社のオンライン専用プランの選び方、注意点、評判などを、わかりやすくまとめています。各料金プランやブランドについて、別に専門サイトも提供していますので、そちらも併せてチェックしていただけると、より理解が深まると思います。

月額2700円や2480円。安さの秘訣は「オンライン専用」だから

今回、各携帯電話会社が大胆な値下げを実施したのは、菅義偉総理大臣が「値下げしろ」と迫ったのが大きいです。菅総理は「日本の通信料金は高すぎる。4割値下げできる余地がある」といい続けてきました。その命令を受けて、武田良太総務大臣が各携帯電話会社にメインブランドでの値下げを迫ったことで、各携帯電話会社とも3000円を下回る料金プランを出してきました。

各社とも、これまでと同じ体制で値下げをするのは難しかったらしく「オンライン専用プラン」ということで3000円以下を実現しました。携帯電話の料金には、街中にあるショップを運営するコストが乗っています。キャリアショップを運営するには、店舗の家賃やスタッフの人件費、さらにショップを経営する販売代理店に手数料がかかります。3つのキャリアは、全国にそれぞれ2000店舗以上のショップがあり、年間数千億円規模のコストがかかっています。

オンライン専用の料金プランは、こうしたショップを運営するコストが不要となるため、3000円を切る料金が実現できたというわけです。

どのキャリアに乗り換えればいい?

NTTドコモ「ahamo」が月額2700円、KDDI「povo」とソフトバンク「LINEMO」が月額2480円となっています。しかし、ahamoが「1回5分までのかけ放題」がついているのに対して、povoとLINEMOにはついていません。ただ、月500円の「トッピング」をつけると「1回5分までのかけ放題」を使うことができます。つまり、2社は「1回5分までのかけ放題」をセットにすると「月額2980円」で横並びになるのです。

若干、違いはありますが、基本的には「20GB、1回5分までのかけ放題をつけると月額2980円」で横並びになっています。「音声通話は全く使わないので、500円安いpovoがいい」という人以外は、いま使っている携帯電話会社が提供するオンライン専用プランを選べばいいでしょう。いま使っている携帯電話会社を解約して別の携帯電話会社に乗り換えると、手続きやSIMロック解除など結構、面倒くさいです。そんな煩わしいことはせず、いま使っている携帯電話会社で料金プランを切り替えるだけで安くなるのです。

ドコモユーザーに送る「料金プランの賢い選び方」

NTTドコモでは、料金プランは大きく4つに分けられています。一つは、データ通信を無制限の使い放題で使える「ギガホプレミア」です。スマホのみならず、テザリングも無制限で使えるため、外出先でノートパソコンをつないでネットを使いたいという人に最適です。

「ドコモショップには行きたくない。オンラインで手軽に契約したい」という人には月額2700円で20GB使える「ahamo」ということになります。ahamoについては、以下のサイトで詳しく解説しているので、こちらを参照してください。

ahamo乗り換えガイド

「あまりスマホは使わない。店舗でのサポートも頼りにしている」という人は「ギガライト」を選ぶことになります。容量は1〜7GBとなりますが、在宅勤務が多い人などは、ギガライトで十分ではないでしょうか。

NTTドコモではさらに小容量で超低廉な料金も提供しようとしています。ただ、こちらはNTTコミュニケーションズと組んで提供していきます。

auユーザーに送る「料金プランの賢い選び方」

auでは主力のプランは3つとなります。まずオンライン専用プラン「povo」。20GBのデータ容量で月額2480円というのが魅力です。500円を追加すれば1回5分までのかけ放題がついてきます。また、「今日は出先でビデオ会議したい」「週末に旅行なので電車の中でYouTubeやNetflixを見まくりたい」という人には200円で24時間、データ通信が使い放題にすることも可能です。povoでは、自分の欲しい機能やサービスを追加できる「トッピング」を売りにしています。povoについて詳しい情報は以下のサイトで解説しているので、そちらをご覧ください。

povo乗り換えガイド

「スマホを思う存分、使いまくりたい」という人には「データMAX」という無制限プランがあります。auではNetflixやYouTubeプレミアム、Apple MusicやAmazonプライムなどの利用料がセットになり、お得になっているプランもあります。そうしたコンテンツサービスを利用している人はセットプランも検討してみましょう。

「データ容量は少なくていい。店頭でのサポートは受けたい」という人はUQモバイルを選びましょう。UQモバイルのコストパフォーマンスは驚異的です。データ容量は繰り越せるので、たまにデータを余らせたり、逆にいっぱい使う月もあるという人には最適です。auショップの中にはUQモバイルを扱うところも増えてきたので、契約しやすくなっています。

ソフトバンクユーザーに送る「料金プランの賢い選び方」

ソフトバンクでは3つの「ブランド」を展開しています。ユーザーは自分の使い方にあったブランドを選択することになります。

まずオンライン専用ブランドとなるが「LINEMO」になります。月額2480円で20GB。また、LINEの利用に関しては、データ容量を消費しないというのもメリットです。

LINEMO乗り換えガイド

スマホをアクティブに使いたいという人は「ソフトバンク」ブランドを選ぶことになります。「メリハリ無制限」という使い放題のプランがおすすめになります。

「あまりスマホは使わない。店頭でのサポートが必要かも」というのであれば、ワイモバイルを選ぶことになります。最近、ソフトバンクとワイモバイルの2つの看板を掲げるショップが増えてきました。「ワイモバイルを使っていたけど、最新のiPhoneを使いたいからソフトバンクに乗り換える」といった人や「ソフトバンクを使っていたけど、在宅勤務が増えてデータを消費しなくなったら、ワイモバイルに乗り換えたい」というブランド間でユーザーが行き来をしているようです。

3キャリアユーザーに送る「楽天モバイルの賢い選び方」

月額2980円で、データ通信が使い放題というのは楽天モバイルにしかない特長です。しかも、月に1GB未満しかつかわなければ0円で済みます。ただ、楽天モバイルが自分たちで作った基地局での通信に限って使い放題になります。それ以外の場所ではKDDIのネットワークにローミングするため、月に5GBまでしか使えないという制限があります。自宅や職場が楽天モバイルの自前エリアなのかを確認してから契約するといいでしょう。

ちなみに、楽天モバイルの料金プランはひとつしかありません。詳細は「楽天モバイル乗り換えガイド」というサイトを参考にしてください。

楽天モバイル乗り換えガイド

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